使える表現

「文化の違いについて質問する時」に使えるフレーズ

BBTオンライン英会話教材から“ビジネスに役立つフレーズ”をご紹介するシリーズ、

今回は

「文化の違いについて質問する時」に

役立つフレーズをお届けします。

今回も、とあるオフィスの場面を想定し、相手の文化について質問する時のNGアプローチと理想的なアプローチを交えてご紹介します。

今回の想定シーン

某商社の海外オフィスで勤務しているとしましょう。

ある日、家族同士の親交もあるほど親しくしている現地スタッフのJackから、「妹が結婚するので、ぜひ結婚式に参列して欲しい」とメールで連絡がありました。

しかしあなたは、Jackの妹には会ったことがあるものの、結婚式の日程の前後は仕事の繁忙期であり、また現地の結婚式にこれまで参列したことがないので、どのように反応すればよいか判断しかねています。

そこで、別の現地スタッフJodyに、アドバイスを求めることにしました。

まずは、好ましくないアプローチをみてみましょう。

NGアプローチ

“Hey, is it okay for me to decline an invitation to a wedding? I’m too busy.”
(結婚式への招待を断ってもいいかな? すごく忙しいんだ。)

早速、NGポイントを見ていきましょう。

NGポイント①
相手のアドバイスを求めるニュアンスや、どうしてよいか決めかねているニュアンスが一切ないので、既に決定した事柄について許可を求めているような印象を受けます。その国の文化と密接に関わる結婚式のようなイベントについて教えてもらいたいのですから、謙虚に学ぶ姿勢を示しましょう。

NGポイント②
いくら仕事が忙しいのが事実でも、何の迷いもなく“I’m too busy.”を理由に断る意志を伝えては、「日本は結婚式を軽視する文化なのか」と勘違いされてしまいそうです。そのような誤解を受けないよう、参列を断りたい場合でも、柔らかいニュアンスで伝えたいところです。

では、理想的なアプローチ例を見てみましょう。

理想的なアプローチ

“Hey, what do you think I should do if someone asks me to attend a wedding? Would it be alright to decline the invitation when I’m really busy at work?”
(結婚式に招待されたら、どうしたらいいと思う? 仕事がとても忙しい時期なんだけど、もし断ったとしても問題ないかな?)

注目フレーズ①
What do you think I should do if/when ~ ?
(もし~したら、どうしたらいいと思いますか?)

“What do you think I should do ~ ?”(どうしたらいいと思いますか?)は、文化に対する質問をする時のみならず、自分の行動に対して相手のアドバイス・意見を求める時にぴったりのフレーズです。

“do you think ~ ?”(あなたはどう思いますか?)と明言していますので、相手も気軽に意見を聞かせてくれることでしょう。

既に招待されているのに仮定の“if”(もし)を使うのに違和感を感じるかもしれませんが、これは既に招待されている事実に触れずに、「結婚式」を一般論化して客観的な意見をたずねるためと理解してください。

注目フレーズ②
Would it be alright to … (decline/acceptなど) if/when ~ ?
(もし~したら、…しても問題ないでしょうか?)

“Would it be alright to ~ ?”(~しても問題ないでしょうか?)は丁寧に相手の許可を求める時にも使われるフレーズですが、ここでは文化的・社会的に許容されることかどうか相手の意見を確認するために使っています。

“Is it alright ~ ?”ではなく“Would”を使っているのは、文の意味を弱めるためです。白黒ハッキリさせる断定の回答を期待しているわけではなく、相手の意見をやんわりとたずねたい場面ですので、“Would”が適切なのです。

後半の“if/when”(もし)節は注目フレーズ①とは異なり、「もし~したら」という仮定の意味で使われています。本音では忙しさを理由に断ろうと思っていたとしても、「もし~したら」と仮定の形をとることで、フレキシビリティのある柔らかいニュアンスで確認できます。

最後に、「文化の違いについて質問する時」のポイントを幾つかご紹介しておきましょう。

「文化の違いについて質問する時」のポイント

1.文化的に不慣れな場(今回の想定シーンでは“結婚式”)に招かれた場合は、必ず誰かにアドバイスを求めるようにしましょう。日本の文化を前提にして対応すると、気づかぬ内に失礼な言動で周囲に迷惑をかけてしまう恐れがあります。

2.質問相手として一番良いのは、現地の文化を熟知している日本人、或いは、日本の文化に詳しい現地スタッフです。日本文化との違いを踏まえて説明できるからです。もしそのような人物がいない場合は、現地スタッフに質問するようにします。いずれの場合も、常識的で、信頼できる人物を選ぶことが大事です。

3.招待を受け入れる場合には、当日に失敗しないよう、更に詳しい情報を集めるようにしましょう。招待を断る場合には、相手も納得できる理由が必要です。一般的にどのような理由であれば許されるのかも、予め確認しておくと安心です。

まとめ

海外生活では避けて通れない、文化の違いの問題。「日本の常識は通じない」と肝に銘じておくのが、失敗を避けるための第一歩です。

その上で、分からないことは、分かる人物に積極的にアドバイスを求めるようにしましょう。謙虚に、相手の文化を学び受け入れる姿勢が重要です。

海外にいる時だけはなく、日本国内で文化の異なる相手と話をする際にも、ぜひ今日ご紹介したフレーズを活用して、異文化理解にお役立てください。

※今回の引用:
マネジメントコース・事業系・レッスン13「Foreign Culture Differences」

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