ビジネス英語情報

どっちを使う? “現在完了形”と”過去形”の違い

英語の”現在完了形”。

日本語にはない時制だけに、苦手意識を持たれている方も多いことと思います。

特に”過去形”との違いがイマイチよく分からず、いつ使えばよいのか分からない→だからいつも過去形を使ってしまう、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし”現在完了形”と”過去時制”には明確な違いがありますので、入れ替えて使えるものではありません。
混同して使っていると、正確な意図が伝わらず、コミュニケーションに混乱が生じる可能性があるので、注意が必要です。

そこで今日は、”現在完了形”と”過去形”の違いをご説明したいと思います。

“現在完了形”と”過去形”の違い

1.”現在完了形”と”過去形”の基本

現在完了形 ⇒ あくまでも現在時制なので、常に現在のことを表す
(文中に出てくる過去の事柄は”現在”とのつながりで示される)

過去形 ⇒ 過去時制なので、過去のことだけを表す

例)
I have lost my key.
(鍵を失くした。<だから、今は鍵を持っていない>)
⇒ 言いたいのは「今は鍵を持っていない」ということ

I lost my key.
(鍵を失くした。<今持っているかどうかは問題ではない>)
⇒ 言いたいのは「過去のある時点に鍵を失くした」ということ

2.”現在完了形”と”過去形”の違い

(1)過去の事柄と現在の状況が異なる場合は現在完了形は使えない。(←つながりが無いため) その一方、現在の状況がどうであれ過去形は使える

例)
I have lost my key.
⇒失くした後で鍵が見つかって今はもう鍵を持っているという場合、”I have lost my key.”は使えない。

I lost my key.
⇒失くした後で鍵が見つかっても見つからなくても ”I lost my key.”は使える

(2)現在完了形は過去を表す明確な副詞(句)とは一緒に使えないが、過去形は一緒に使える。(←現在完了形の焦点は”現在”にあるため)

例)
×He has left for China yesterday.
○He left for China yesterday.
(彼は昨日中国に向けて発った。)

×I have studied a lot when I was young.
○I studied a lot when I was young.
(若い頃に沢山勉強した)

★但し、today・this morning・this week・this summer・this yearなど、現在もまだその時期が過ぎていない場合は現在完了形も使うことができる。

例)
I haven’t seen Cathy today. ←翌日以降は使えない
(今日はまだCathyを見かけていません)
Have you read newspaper this morning? ←午後以降は使えない
(今朝は新聞を読みましたか?)
It hasn’t rained this week. ←翌週以降は使えない
(今週は雨が降っていません)
I’ve lost a lot of weight this summer. ←秋以降は使えない
(今年の夏はかなり痩せた)

(3)”When”・”What time”から始まる疑問文では、現在完了形は使えないが、過去形は使える

例)
×When has she arrived in Tokyo?
○When did she arrive in Tokyo?
(彼女はいつ東京に着いたのですか?)

×What time have you finished work?
○What time did you finish work?
(何時に仕事が終わったのですか?)

如何でしたでしょうか?

「伝わる英語」を使いたいと思うならば、時制は決して避けては通れないポイントです。

時制についてですと、本ブログで過去に未来時制や現在時制についても詳しく書いています。

未来時制”will”と”be going to”の違い
現在形と現在進行形の違いは?

ぜひ今一度、併せてご確認ください。

まずはビジネス英会話力チェック(無料)をお試しください


BBTオンライン英会話はポイント制で、 受講ペースと5つのコースの組み合わせは自由自在です。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事