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どっちを使う? “have to”と”must”の違い

学校の英語の授業ではどちらも「~しなければならない」の意味で教わる”have to”と”must”。

実際使い方はよく似ているのですが、厳密に言うと細かい違いもあります。

今日はそんな”have to”と”must”の基本的な使い方と、両者の違いをご説明したいと思います。

“have to”と”must”の使い方(1)「~しなければならない」

“have to”も”must”も必要性や義務を表す時に使います。

英語で言い換えると
“It is necessary for someone to do something.”
“Someone is obliged to do something.”
といったところです。

例)
I have to/must wear glasses for reading.
(本を読むにはメガネをかけなくてはならない)
I really have to/must go.
(本当にもう行かなければなりません)
You have to/must keep silence in the library.
(図書館では静かにしなければなりませんよ)

“have to”と”must”の違い・1

“have to”は現在時制の他、過去時制・未来時制・完了形でも使われますが、”must”は語形変化がなく、基本的に現在時制以外では使われません。

例)
Did you have to work through the night?
(仕事で徹夜しなければならなかったのですか?)
You’ll have to make up your mind by Friday.
(金曜日までに決断しなければならないでしょう)
We’ve had to wait for a long time.
(長い間待ち続けてこなくてはなりませんでした)

“have to”と”must”の違い・2

“have to”は客観的な拘束による義務を表す場合が多く、一方”must”は話し手の意思・命令などが含まれる場合に使われることが多いとされています。
(=”have to”は”must”に比べて意味が弱く、口語的)

例)
I have to hand in this report by next week.
(この報告書を来週までに提出しなければなりません)←誰かの拘束による義務
You must attend the meeting tomorrow.
(明日のミーティングに出席しなければなりませんよ)←話し手による強制

しかし、例外として、規則や説明書などの文書の中では”must”が使われます。

例)
All applications for the job must be received by June 20.
(この職への応募は6月20日までに行わなければなりません)

“have to”と”must”の違い・3

“have to”は否定形でも同じ意味で使えますが、”must”を否定形にすると意味が変わってしまいます。

例)
You don’t have to wear a suit on Fridays.
(金曜日にはスーツを着用しなくても結構です)
You must not wear a suit on Fridays.
(金曜日にはスーツを着用してはいけません)

【おまけ】”have to”と”must”の使い方(2)「~に違いない」

“have to”と”must”は強めの推量「~に違いない」という意味でも同じように使うことが出来ます。

この意味で使う時には、どちらも後にbe動詞が続くことが多いのが特徴です。

例)
You have to/must be kidding.
(冗談でしょう)
There has to/must be something I can do for you.
(何か私に出来ることがあるでしょう)

要注意なのは、これを「~でないに違いない」と否定形にしたい時で、そのような時は”have to”も”must”も使えず、代わりに”can’t”を使います。

例)
You can’t be serious.
(冗談でしょう)

如何でしたでしょうか?

ちなみに「~しなければならない」と義務を表す時、”have got to”も”have to”と同じ意味で使えます。

“have got to”については過去のブログで詳しくご紹介していますので、そちらも確認しておいてください。

学校では教わらない”have got”はどう使う?

“have to”と”must”の違い、迷った時にはぜひ今回のブログを参照して下さいね。

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