ビジネス

出張中の服装

木内裕也
PEGL[ぺグル] -実践ビジネス英語講座- 講師

コロナ禍にあって、海外への出張が減っているとは思いますが、将来的には出張が再開することもあるでしょう。過去に海外出張をされた経験がある場合、現地で着るスーツなどのビジネス用の服装はどうされていたでしょうか? 日本でいつも着ているスーツをそのままスーツケースにしまって、現地でも着ていたでしょうか?

もちろん、日本で着ているスーツを現地で着ても、全く問題はありません。しかし、例えばアメリカの街中を歩いていて、「この人、日本人みたいだけど、駐在員だな」「この人、出張で来ているんだな」とわかることがあります。もちろん、言動によってわかることもあるのですが、多くの場合、服装や持ち物でわかります。

例えばスーツ。その時の流行があります。昔ならダブルボタンだったり、肩の張ったスーツだったり。比較的ゆったりしたスーツが流行っていたこともありますね。しかし最近は細身のスーツをよく見ます。靴の色もそうですね。昔は黒主流。今は茶色もありますし、青もあります。見た目で「ちょっと古臭い」となることもありますが、このような流行は世界共通ではありません。したがって、日本で人気のあるスタイルのスーツや持ち物を持っているからといって、それが出張中に現地でうまくなじめるかと言ったら、そうではありません。

あるMBAの教授がいます。彼はボストンの学校で教えていますが、同時に自分のビジネスでアジア諸国に行ったり、ヨーロッパに行ったりします。年に数回行く程度ですが、それぞれの国や地域で、ビジネス用の洋服は定期的に買っているとか。彼が個人的におしゃれが好き、ということもあるのかもしれませんが、それぞれの環境になじみやすい洋服を買うようしている、とのこと。

プレゼンであっても、交渉であっても、その時の自分に自信が持てるだけでも、余計な不安が払しょくされて上手にできることもあります。その意味からも、もしも洋服1つで自分の気持ちに少し余裕ができるのなら、もしかすると有益な投資なのかもしれません。


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筆者:木内 裕也 PEGL[ぺグル]-実践ビジネス英語講座-講師
https://pegl.ohmae.ac.jp/lecturer/kiuchi
ミシガン州立大学アメリカ研究博士号取得。国際会議、企業間交渉、テレビ放送などでの同時通訳ならびに実務翻訳を中心に活動。バラック・オバマ元大統領の自伝、マイ・ドリームの翻訳者。アフリカ系アメリカ人の歴史と文化を学術専門分野としてデトロイトやボストンなどで研究を行う。ミシガン州立大学では、アメリカ研究、大衆文化の授業を担当。上智大学で通訳講座を担当した経歴も持つ。TOEIC、TOEFLで満点、英検1級など主要な英語資格検定で最高峰の記録を持つ。

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