アメリカの習慣

朝時間の有効利用

日本で都会の街中を歩いていると、夜遅くまでオフィスビルの明かりがついています。欧米でも、都心部のオフィス街は遅くまで仕事をしている人がいます。しかし例えば日米を比較した場合、朝の時間の利用の仕方が違うと感じます。

皆さん、日本で仕事をしていて、朝食を使った会議や打ち合わせの経験はどれくらいありますか?多分、夕食の時間に同僚やお客さんとあって、飲み食いしながら打ち合わせ、接待した経験はたくさんあるのではないでしょうか?でも朝食となるとどうでしょうか?そもそも、朝食を食べながら打ち合わせのできそうな場所はなかなか思い浮かびません。駅前の牛丼屋やファーストフードのハンバーガー屋でクライアントと打ち合わせというのもおかしいですね。コーヒー屋で打ち合わせというのは、日中にはあるかもしれません。朝はどうでしょうか?

また、「では来週の月曜日、朝6時半に朝食を食べながら打ち合わせをしましょう」と言われたらどう感じますか? 夜遅くまで仕事をすることにあまり抵抗のない人でも、朝早い時間には抵抗があるかもしれません。しかし、朝の時間の有効利用は、アメリカなどでは非常に良く行われています。

仕事の会議以外にも、ジムなどは朝4時くらいにオープンすることもまれではありません。出勤前に1時間半、じっくりとジムに通ってから仕事に向かう人は多くいます。怪我などをして理学療法に通わなくてはいけない人など、やはり朝4時半から1時間の治療、ということも多いです。

17時など、就業時間が終わったら家族一緒に時間を過ごす、と決めている人は、仕事であってもジムであっても、そのような目的で時間を過ごすことはなかなかしません。その代わり、朝早く起きて、こなすべき仕事をこなす、もしくは運動をするという姿勢です。

もちろん、夜遅くまで仕事をしている場合には、翌朝早くからまた仕事、というわけにはいきません。しかし、朝の時間をもう少し有効利用する手段を考えてみると、もしかすると夜にもう少しリラックスできるようになるかもしれません。


筆者:木内 裕也 PEGL[ぺグル]-実践ビジネス英語講座-講師 アメリカ在住
https://pegl.ohmae.ac.jp/lecturer/kiuchi
ミシガン州立大学アメリカ研究博士号取得。国際会議、企業間交渉、テレビ放送などでの同時通訳ならびに実務翻訳を中心に活動。バラック・オバマ元大統領の自伝、マイ・ドリームの翻訳者。アフリカ系アメリカ人の歴史と文化を学術専門分野としてデトロイトやボストンなどで研究を行う。ミシガン州立大学では、アメリカ研究、大衆文化の授業を担当。上智大学で通訳講座を担当した経歴も持つ。TOEIC、TOEFLで満点、英検1級など主要な英語資格検定で最高峰の記録を持つ。

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