使える表現

使い分けている?日本人が間違えやすい英語表現(その1)

日本語を英語に直訳すると、日本語としては誤りでなくても英語では「?」となってしまったり意味が異なったりすることがあります。そこで今回は、日本人が間違えやすい英語表現を厳選してご紹介します。

listenとhear

どちらも「聞く/聴く」という意味を持つことから、両者に混同が見られます。ここで正確に違いを理解しておきましょう。listenは自ら「意識して聞く」、「耳を傾ける」という意味で能動的。一方、hearは「無意識に聞こえる」「自然に耳に入る」という意味で受動的です。

例:Hey, listen to me!(ねえ、聞いてよ!)
  I can hear neighbor’s television.(隣のテレビの音が聞こえる)

電話で声が聞こえるかどうかを確認する場合、以下のようにhearを使います。しかし、日本人は時としてlistenを使ってしまい、誤解を招くことも。状況に合わせて使い分けるようにしましょう。

例:Can you hear me?(私の声が聞こえる?)
  Can you listen to me?(私の話を聞いてもらえる?)

Can youの文には文法的な誤りはなく、悩みを相談したいときなどに便利な表現です。

go to hospital

日本語では体調が優れないときに「病院に行く」と表現します。そのため、英語で同様のことを言うとき、「I will go to hospital」などと表現する人がいますが、その表現は誤解を招きます。
なぜなら、「hospital」という語は、大病を患っていたり大ケガをしたりしたとclinic(クリニック)では処置できないときに使うから。つまり、ただ単に病院で診察を受ける場合には、大げさな表現になるのです。正しくは、以下のようにsee a doctor「医者に会う」と表現しましょう。
例:I will see a doctor tomorrow.(明日、医者に行く)

play with my friends

日本語では「明日何するの?」「友たちと遊ぶよ」という会話が成り立ちます。そのため、「友たちと遊ぶよ」を直訳して「I’ll play with my friends」と表現しがちですが、ネイティブには違和感のある表現です。なぜなら、play with ~「~と遊ぶ」は子どもに使う表現で、大人には使わないから。大人の場合は、「~と一緒に過ごす」「~と楽しく過ごす」という意味を持つhang out with ~を使いましょう。

例:I’ll hang out with my friends tomorrow.(明日、友達と一緒に過ごすよ)

一般的には、実際に何をするのか、あるいは何をしたのかを具体的に述べます。
例:I will watch a movie with my friend tonight.(今晩、友たちと映画を見る)
  I had some beer with my friends last night.(昨晩、友たちとビールを飲んだ)

ちょっとしたニュアンスの違いで誤解を招いてしまうことがあるので、気をつけましょう!

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