ビジネス英語情報

解雇に関する英語表現

前回の記事では、スタッフを解雇しなければならない状況で役立つ表現をご紹介しました。

↓前回記事はこちら↓
BBTOの使える表現-”We regret to inform you that we must let you go.”

上の記事では「解雇する」の部分を便宜的に”let go”で統一しましたが、「解雇」に関連する表現は他にも沢山ありますので、今日はそれらをご紹介します。

自分が「解雇する/される」立場になくても、会社の内外、また世間一般の出来事を表現する時のためにも、ぜひお目通しください。

では早速、幾つかの表現を見ていきましょう。

“I was let go.”
“I was teminated.”
“I was fired.”

これらは個人レベルで解雇されたことを意味する文章です。前回も使った”let go”を中立的な表現とすると”terminated”はフォーマルに、”fired”はカジュアルに解雇を表す単語です。

次はこちらです。

“I was laid-off from my job.”
“I was downsized.”

これらも解雇されたことを意味するのは同じですが、先ほどと違うのは、これらは会社レベルで集団解雇が行われ、自分の解雇はその一部であるという時に使われる表現であるという点です。

日本語にすると前者は「(何らかの理由で)解雇された」、後者は「(経営効率化のため)リストラされた」という表現がピッタリくるでしょう。

次に、解雇する側の立場になって「解雇する」と言いたい時には、基本的に上でご紹介した動詞を受動態ではなく能動態で使えば良いということになりますが、会社を主語にして次のような文章で表現することも可能です。

“My company cut 1000 jobs.”
“My company eliminated my division.”
“My company restructured.”

ちなみに、企業の人員削減に関しては“attrition”という単語も重要です。これは「人員の自然削減」を意味する言葉。集団解雇ではなく、退職や死亡により自然に人員が減少することを指します。

例)The company is downsizing through attrition.
(その会社は自然減により人員を削っている)

そして、この“attrition”とよく一緒に使われるのが“hiring freeze”。これは新規採用が停止された状態の「雇用凍結」を意味します。

”自然減”した人員を”雇用凍結”により補充しなければつまり”人員削減”になるということです。

例)Currently, my department has eight unfilled positions because of a hiring freeze.
(現在、私の部門では雇用凍結により8名の欠員が出ている)

最後に、解雇が発生する際に重要な“severance package”。これは一般社員が勤続年数などに応じて受け取れる「解雇手当」のことです。

一方、会社のトップが企業買収などにより退任する際に受け取る「解雇手当」は “golden parachute”とも表現されます。「金のパラシュート」などと呼ばれるのはそのような手当がしばしば非常に高額であるからです。

今回ご紹介した解雇に関わる英語表現は、ビジネスニュースを観たり読んだりする時にもきっと役に立つと思いますよ。

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