ビジネス英語情報
“wish”の使い方
“I wish I were a bird.”(鳥になれたらいいのに)
“I wish I could fly.”(空を飛べたらいいのに)
..のような例文でお馴染みの”wish”。
「事実とは異なる願望を表す時に使う動詞」として覚えている方が多いと思います。
少なくとも学校英語では、仮定法の流れで、上記の用法が強調されますね。
しかし動詞”wish”が使える場面は、そこだけに限定されるものではありません。
“like”と同様に普通の希望を表す時にも使えますし、祝福の気持ちを込めた挨拶の言葉にもよく使われる、実はとても便利な単語なのです。
今日は”wish”の使い方を改めて確認していきましょう。
1.事実とは異なる願望を表す時
(1)現在の事実とは異なる願望を表す時
⇒”wish”に続く節の中は過去形になる(仮定法過去)
例)”I wish I could take a long vacation.”
(長期休暇が取れたらいいのに ← 実際は取れない)
例)”I wish I were there.”
(そこにいられたらいいのに ← 実際はいない)
※be動詞は”were”を使う
(2)過去の事実とは異なる願望を表す時
⇒”wish”に続く節の中は過去完了形になる(仮定法過去完了)
例)”I wish I hadn’t said that.”
(あんなこと言わなければ良かった ← 実際は言ってしまった)
(3)未来に起こりそうな現実とは異なる願望を表す時
⇒”wish”に続く節の中は”would”になる
例)”I wish it would stop raining.”
(雨が止めばいいのに ← 実際は止みそうにない)
※(1)~(3)いずれも”wish”の後の”that”は通常省略される
2.「~したい」という希望を表す時
⇒”wish to do”の形をとる
例)”If you wish to discuss this matter further, please do not hesitate to contact me.”
(この件についてもっとお話したいことがあれば、ぜひ私にご連絡ください)
※比較的フォーマルな表現です
3.挨拶などで祝福の気持ちを表す時
⇒”wish somebody something”の形をとる
例)”I wish you all the best in your new job.”
(新しい仕事で幸運に恵まれますように)
※”I wish something happens.”の形にすることは出来ないので、
そのような場合は”hope”を使う。
例)誤:”I wish you’ll get better soon.”(すぐによくなりますように)
正:”I hope you’ll get better soon.”(すぐによくなりますように)
如何でしたでしょうか?
「事実とは異なる願望を表す時」以外にも、ぜひ積極的に使ってみてくださいね。