ビジネス英語情報
トランプ大統領の就任演説で英語学習
1月20日、昨年の選挙で勝利したドナルド・トランプ氏が第45代アメリカ大統領に就任し、就任演説を行いました。
英語では”inauguration speech”と呼ばれる「就任演説」。
英文・日本語訳・動画は既に各所で公開されていますが、特に見やすいと思われるものを集めてみましたので、ぜひ英語学習にご活用ください。
▼英語全文
http://www3.nhk.or.jp/news/special/2016-presidential-election/republic4.html
(NHK NEWS WEB)
▼日本語訳全文
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170121/k10010847631000.html
(NHK NEWS WEB)
▼動画(英語字幕付き)
(YouTube)
さて、「トランプ氏の英語は小学校6年生レベル」とよく聞かれますが、これはカーネギーメロン大学の言語技術研究所が昨年3月に発表した論文の内容によるものです。
歴代大統領候補者のスピーチで使われた英語の難易度を分析した結果、トランプ大統領の文法はアメリカの小学校6年生程度、語彙は7年生(日本の中1に相当)程度だったのだそうです。
もちろん、トランプ大統領がそのレベルの英語しか話せないからという訳ではありません。
そもそもスピーチ原稿は、大統領の指示のもと専任のスピーチライターが作成しています。
では何故そのような小学生レベルの英語を使っているかと言うと、理由は単純で、簡単であれば簡単であるほど多くの人が理解でき、また心に残りやすいからです。
何を言っていたのかよく分からない・覚えていない候補者に投票しようという人は多くないでしょうから政治家としては当然の選択と言えます。
例えば、トランプ大統領のキャッチコピーと言えば
“Make Ameria Great Again.”
(アメリカをもう一度、偉大に)
大事な就任演説の最後も”We Will Make America Great Again.”と締めくくっていますが、文法も語彙も非常に簡単なものですよね。
ポイントは、日本語訳に見られるような一見難しい内容も、簡単な文法と語彙で十分に伝えられるということです。
シンプルで分かりやすい英語は政治の場だけでなくビジネスの場でも歓迎されるもの。
ぜひ今日ご紹介した就任演説の素材をご覧になって”シンプルで分かりやすい英語”を話す・書くための参考になさってください。