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カタカナ英語に要注意!-ラフ

日本語で「ラフ」と言えば、「ラフな格好」・「ラフな髪型」など、外見に関する形容詞として「カジュアルな」「リラックスした」のような意味で使われますね。

しかしこの「ラフ」、和製英語であり、”rough clothes”・”rough hair style”などと言っても、日本語と同じ意味では伝わりません。

英語にも”rough”という形容詞が存在するだけに、混乱を招く可能性もあります。

気をつけなくてはならない和製英語をご紹介するシリーズ、今回は「ラフ」です。

ラフ

英語の”rough”は色々な意味を持った形容詞で、主なものを挙げるだけでも次の通りです。

1.でこぼこした、ザラザラした(=滑らかでない)
例)His hands are rough from hard work.
(彼の手は重労働のため荒れている)

2.大まかな、概略の
例)Could you give me a rough idea what time you’ll be home?
(大よそ何時に帰宅するか教えてくれませんか?)

3.辛い、苦しい(=問題や困難が多い)
例)The first year was rough.
(1年目には苦しい思いをしました)

4.乱暴な、手荒な
例)Rugby is a very rough sport.
(ラグビーはとても手荒なスポーツです)

5.(地域が)治安の悪い、不穏な
例)He lives in a rough part of the town.
(彼は治安の悪い地域に住んでいます)

6.(天候や海が)荒れた
例)The ship went down in rough seas.
(その船は荒海で沈没しました)

7.(音や匂いが)不快な、きつい
例)The clutch sounds rough.
(クラッチから変な音がします)

8.粗末な、洗練されていない
例)I’m going to throw away the rough wooden table.
(その粗末な木製机は処分する予定です)

日本語の「ラフ」は、おそらく上記8番の意味から来たのでしょうが、英語”rough”とは少し違うことをお分かりいただけることと思います。

では日本語の「ラフ」に相当する英語は何かと言えば、”casual”が一番ぴったりくるでしょう。

“casual clothes” に”casual hair style”。

いずれも「ラフな服装・髪型」と訳せます。

また「ラフな服装をする」の意味であれば、”dress down”といった句動詞を使うことも可能です。

如何でしたでしょうか。

「(パーティーなどの席に)ラフな服装で来てください」という機会はありがちですが、うっかり”Plase come in rough clothes.”と言うと、
①粗末な作業着のような洋服
②ザラザラした生地の洋服
で来てしまうこと…があるかどうかは分かりませんが、ぜひ気をつけて使ってください。

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