ビジネス英語情報
カタカナ英語に要注意!-レンジ
日本語で「レンジ」と言えば「電子レンジ」。
「レンジでチンする」という表現が広く一般的に使われていますね。
しかしこの「レンジ」、実は和製英語なので、電子レンジのつもりで”range”と言っても英語では通じません。
気をつけなくてはならない和製英語をご紹介するシリーズ、今回は「レンジ」です。
レンジ
英語の”range”は何を意味するかと言えば、よく使われるのは「範囲・領域・距離」などの意味で、他の様々な名詞と共に使われます。
例)
monthly salary in the range of \300,000 to \400,000 = 月収30~40万円
mountain range = 山岳地帯
vocal range = 声域
辞書には「コンロ」つまり「ガスや電気で加熱する、同時に複数の調理ができるもの」という定義も載っているので、その定義からすると「電子レンジ」の直訳”electric range”は下の写真のようなものを意味することになります。
しかし、実際「コンロ」の意味で”range”が使われることはあまりなく、一般的に「コンロ」を表すには”stove”という単語が使われています。(上の写真のようなものは”electric stove”ということ)
では「電子レンジ」を意味する英単語は何かと言えば、一番よく使われているのは”microwave”です。
これは”microwave oven”の略なので、もちろん”microwave oven”でもOKです。
ちなみに”oven”は日本語の「オーブン」と同じで、「天火」つまり「食材を入れ加熱調理する箱形の道具」を意味する単語です。
電子レンジは「マイクロ波」と呼ばれる電波を通して物を温めるので”microwave oven”となる訳です。
また”microwave”は「レンジで温める」という意味の動詞としても使われます。
同じ意味で使える動詞としては、他にも”zap”と”nuke”がありますが、これらはカジュアルな表現なので、日本語の「レンジでチンする」に近そうです。
例)
Microwave it for one minute.
= Zap it for one minute.
= Nuke it for one minute.
= Cook it in the mocrowave for one minute.
(それを1分間レンジで温めてください)
とても身近でよく使うものなだけに、間違えないように気をつけてください。
※この記事はアメリカ英語を元に書かれたものです。