ビジネス英語情報
ビジネスで使われる英語のことわざ
「鋭い風刺や教訓・知識などを含んだ、世代から世代へと言い伝えられてきた簡潔な言葉」(Wikipedia)、それが”ことわざ(諺)”です。
日本には沢山ありますが、世代を超えて短い言葉で知恵を伝えてきたのは日本人だけではありません。
英語で”ことわざ”は”proverb”と呼ばれますが、英語圏にも沢山の”proverb”があります。
面白いのは、ある種の事柄は人類共通なのか、日本⇔英語圏と異なる文化の間でも同じような意味を持つことわざが多いこと。
特定の文化固有の特殊な価値観を示すようなものもありますが(例:女房と畳は新しい方がいい)、意味が共通するものの方が断然多いでのす。
今日は、そのように日本語に対して英語の対訳が存在するような、特にビジネスシーンで使われる可能性の高い一般的なことわざをまとめてご紹介したいと思います。
英語バージョンを先に書きますので、ぜひ日本語バージョンを考えながら読んでみてください。
Rome was not built in a day.
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ローマは一日にして成らず
(大事業は長年の努力なしに成し遂げることはできない)
Count one’s chickens before they hatch.
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取らぬ狸の皮算用
(手に入るかどうか分からない不確かなものに期待をかけて計画を立てること)
It’s no use crying over spilt milk.
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覆水盆に返らず
(一度してしまった失敗は取り返しがつかない)
Prevention is better than cure.
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転ばぬ先の杖
(失敗しないように、万が一に備えてあらかじめ十分な準備をしておくこと)
There is no smoke without fire.
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火のない所に煙は立たぬ
(うわさが立つからには、なんらかの根拠があるはずだということ)
When one door is shut, another is open.
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捨てる神あれば拾う神あり
(見捨てられることがあっても、助けてくれる人もいる)
To see is to believe.
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百聞は一見に如かず
(百回聞くよりも、一回でも自分の目で見たほうが確かということ)
Kill two birds with one stone.
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一石二鳥
(一つのことをして、二つ以上の利益を得ること)
Offense is the best defense.
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攻撃は最大の防御なり
(積極的に攻めることが一番の防御の方法であるということ)
What one likes, one will do well.
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好きこそものの上手なれ
(人は好きなものに対しては熱心に努力するので、上達が早い)
Easier said than done.
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言うは易く行うは難し
(口で言うのは簡単だがそれを実行するのは難しいということ)
Strike while the iron is hot.
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鉄は熱いうちに打て
(人は柔軟性のある若いうちに鍛えることが大事だということ。また、物事は時期を逃さず実行しないと成功しにくいということ)
An eye for an eye, a tooth for a tooth.
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目には目を、歯には歯を
(自分が害を受けたら、それと同じようにして復讐をすること)
The early bird catches the worm.
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早起きは三文の徳
(朝早く起きると良いことがあるということ)
When in Rome, do as the Romans do.
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郷に入れば郷に従え
(ある組織に属したときは、その組織の規律に従うべきだということ)
Easy come, easy go.
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悪銭身につかず
(簡単に得たものは、とかく残らないものだということ)
No news is good news.
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無沙汰は無事の便り
(便りがないのは無事である証拠なので心配ないということ)
Necessity is the mother of invention.
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必要は発明の母
(発明は必要に迫られるからこそ生まれるものだということ)
Failure teaches success.
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失敗は成功のもと
(失敗してもその原因を追究したり、欠点を反省して改善していくことで、成功に近づけるということ)
Bad news travels quickly.
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悪事千里を走る
(悪い行いはすぐに広く知れ渡るということ)
Two heads are better than one.
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三人寄れば文殊の知恵
(人が集まった方がより良い成果を出せるということ)
There is no time like the present.
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思い立ったが吉日
(何かをしようと決意したら、すぐに取りかかるのが良いということ)
暗記する必要はありませんが、職場で同僚などに言われた時にピンとくるように、頭の片隅においておくと良いでしょう。