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ビジネスで頻出の英熟語-Have a chip on one’s shoulder

ビジネスで役立つ英熟語をご紹介するシリーズ、今日は「Have a chip on one’s shoulder」です。

「肩の上に木片を乗せている」ってどういうこと!?

Have a chip on one’s shoulder

意味)
have a chip on one’s shoulder
– けんか腰である、挑戦的態度を取る、怒りっぽい、
恨みを抱いている、不満を感じている

例)
My boss has a chip on his shoulder and gets angry at the slightest criticism.
(私の上司は怒りっぽく、ちょっとした批判にもすぐに腹を立てる)

この熟語は、18世紀イギリスの王室海軍造船所で起こったエピソードに由来していると言われています。

どういうことかというと、そこで働く造船工には毎日お小遣いのようなものとして、造船所で使う木材の切れ端(=chip)が与えられていたのだそうです。(薪などにするのに重宝したそうです)

その木片の持ち帰りルールは「両肩に乗せられるだけ」だったのですが、18世紀のある時「両脇の下で抱えられるだけ」と変更され、実質持ち帰れる量が減らされたのだそうです。

それに腹を立てた造船工達が、変更後のルールを無視し、木片を肩に担いだまま出口を強行突破しようとしたエピソードがこの熟語の起源とされているのです。

“have a chip on one’s shoulder”=「挑戦的態度」という訳です。

そこから繋がっているかどうかは不明ですが、19世紀のアメリカでは肩の上に木片をおいて、それを落としてみろと相手を挑発し、相手が本当にその木片を落としたらけんかが始まる…という慣習が一部であったそうで、それが起源という説もあります。

いずれにしても、歴史の古い、面白い由来をもつ熟語ですね。

使い方としては、動詞”have”は”carry”・”wear”と置き換えることも可能です。

Because she did not get promoted, she has a chip on her shoulder since then.
= Because she did not get promoted, she carries a chip on her shoulder since then.
= Because she did not get promoted, she wears a chip on her shoulder since then.
(昇進を逃して以来、彼女は態度が悪い)

また、「非常に怒りっぽい」「ひどく挑戦的」など程度の大きさを表す場合は

“have a big chip on one’s shoulder”
“have a huge chip on one’s shoulder”

..のように”chip”の前に大きさを表す形容詞を加えたり、また

“have a chip on both shoulders”

..のように「両肩に」とすることで表現可能です。

ちなみに本シリーズで毎回熟語の由来をご紹介しているのは、分かり易いイメージを提示することで熟語を覚え易くするためです。

“have a chip on one’s shoulder”という英熟語、今回は怒った造船工達のイメージと共にぜひ覚えておいてくださいね。

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