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カタカナ英語に要注意!-クレーム

カタカナ英語に要注意!-クレーム

気をつけなくてはならない和製英語をご紹介するシリーズ、今回は「クレーム」です。

クレーム

日本語で「クレーム」と言えば、一般的にサービスや商品に対する「苦情」を意味しますね。

不良品の交換をリクエストするような正当な苦情も「クレーム」と呼ばれる一方、理不尽な損害賠償請求に代表される、不当で悪質な苦情もまた「クレーム」と呼ばれます。

元となったのは英語の”claim”ですが、この単語は日本語の「クレーム」が意味する「苦情・不平」の意味では使われないので、要注意です。

では英語の”claim”はどのような意味で使われるかと言うと、名詞として使われる時には大抵以下3つのいずれかになります。

1.(何かが事実だとする)主張
例)
Evidence to support their claims is still lacking.
(彼らの主張を裏付ける証拠はまだない)

2.(自分が権利を有するお金に関する)要求・請求
例)
I filed a claim for the damage to checked baggage.
(機内預け入れ荷物の損傷に対する賠償請求を行った)

3.(何かをするため・持つための)権利・正当な資格
例)
They have a rightful claim on their father’s land.
(彼らには父親の土地を受け継ぐ権利がある)

いずれにしても、法律的な意味合いが強い表現であることが特徴です。

それでは、日本語の「クレーム」に相当する英語は何かと言えば、”complaint”になります。

例)
The company received many complaints about its new product.
(その企業は新商品に関して多くの苦情を受けた)

「苦情を言う、文句を言う」と言いたい時には、動詞”make”を使うのが一般的です。

例)
I’d like to make a complaint about the last order.
(前回の注文について苦情があります)

ちなみに、日本語の「クレーム」は、”claim”の2番目の意味の例文にも登場した、「損害賠償請求」を意味する”claim for damage(s)”が短縮されて定着したものとされています。

長い時間を経て、意味が拡がっていった「クレーム」。現在の意味ではもう”claim”は使えないので、ぜひ気をつけてください。

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