使える表現

「相手に懸念事項を伝え、解決策を引き出したい時」に使えるフレーズ

BBTオンライン英会話の教材からビジネスに役立つフレーズをご紹介するシリーズ、

今回は

「相手に懸念事項を伝え、解決策を引き出したい時」

に使えるフレーズをお届けします。

理想のアプローチとともに学んでいきましょう。

想定シーン

自社製品の海外販売を各国のローカルのパートナーに任せているとしましょう。

売上が徐々に低下し始め、競合も新製品のプロモーションを積極的にしています。

そのため速やかにパートナーと話し合い、早めに次の手を打つ必要がでてきました。

NGアプローチ

“Our competitor began their marketing push for their new product,
so I want you to increase marketing budget to improve our marketing situation.”

(競合が新製品のマーケティングを開始したので、マーケティング予算を増やし、
現状改善をしてください。)

みなさんはこのコミュニケーションについてどこが問題だと思われますか。

NGポイント=>=>=>=>
I want you to~(~して欲しい)と言っているため、
話が一方的に聞こえてしまいます。
それにより、その国の市場をよく知っているパートナーの意見を尊重する姿勢は
相手に汲み取ってもらえず、その後のコミュニケーションに影響が出てしまう可能性があります。

相手がそのアイデアを実行するに至ったとしても、積極的なコミットメントはあまり期待できず、そのため成果が上がるかも疑問となります。

では、理想的なアプローチ例を見てみましょう。

理想的なアプローチ

I’m concerned about our competitor’s recent marketing push for their new product. What do you think we should do with this situation?”

(競合が最近、新製品のマーケティング活動を開始したことが気がかりです。
どうするべきだと思いますか?)

KEYポイント=>=>=>=>
パートナーに問題意識をまず共有し、相手から解決策を引き出すように話を進めていくことが理想的です。

「問題意識の共有」部分で役立つのが、
今日の注目フレーズ“I’m concerned about…”です。

これなら「~を心配/懸念しています」と、自分の懸念事項を明確に伝えることができ、相手もあなたがそこに問題意識を持っているということを理解します。

そして、解決策についても、一方的に自分のアイデアを押し付けるのではなく、
相手からアイデアを引き出すように努めることがポイントです。

(例)“What do you think we should do?
(どうするべきだと思いますか?)

相手に意見を求めるということは、
相手の意見を尊重しながら問題解決に向かおうとしていると捉えられますので、
対等なパートナーとの対話には相応しい姿勢と言えます。

そこから互いに議論し、話し合いの過程で相手の意見を聞きつつ、
丁寧に擦り合わせを行えば、どのような施策に決定したとしても、
実行段階ではパートナーがオーナーシップを持って取り組んでくれることが期待できるため、成果にも違いが出てくるのではないでしょうか。

まとめ

今日の注目フレーズ
“I’m concerned about…”と “What do you think we should do?”は、
上記のような会話の流れを作るのに役立つ表現の一例として、是非ご活用ください。

日本語でのビジネスでも同じですが、
何か問題が発生してパートナーの協力を求めたい時には、
「その相手の意見を上手く引き出して、自発的にアクションにコミットしてもらう」のが良策ですので、その点を心に留めてコミュニケーションをとってみると結果に違いが出てくるはずです。

※今回の引用:
マネジメントコースの事業系・レッスン11「海外パートナーに協力を求める」

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