使える表現

"I don’t think I can agree to that."

BBTオンラインのレッスンで使用している教材の中からビジネスに役立つフレーズをご紹介するシリーズ、今回のフレーズは”I don’t think I can agree to that.”です。
実際どのように役立つのか、レッスンを受けている気分で一緒にみていきましょう。

“I don’t think I can agree to that.”

意味:
「その点には同意しかねます」役立つ場面:
交渉中などに、相手が提示した条件に同意できない時に使えるフレーズです。
ポイント:
前回”That’s not how I see things.“というフレーズをご紹介した時にも書きましたが、ビジネスの交渉の場では自分の要求や決断を相手に明確に伝える必要があります。
特に数字など具体的な条件をつめている段階で、こちらが譲れない線を超えた数字を提示されたような場合には
「同意しかねる」とハッキリと伝えなくてはなりません。そのような時、”I can’t agree to that.”(その点には同意できません)と直接的に伝えたのでは、相手の条件を拒否するニュアンスが強くて相手に失礼に当たり、その後の交渉に支障が出てしまう可能性もあります。

そこで役に立つのが今回のフレーズ
“I don’t think I can agree to that.”です。
“I don’t think I can…”の形にすることで
否定のニュアンスが弱まり、丁寧な表現となるのです。

日本語でも「同意できません」より「同意しかねます」の方がより丁寧でへりくだった表現とされますが、それと同じと考えれば分かりやすいでしょう。

注意しなければならないのは、似ているけれども
“I think I can’t agree to that.”
としてはいけないということ。

英語では否定語はできるだけ先頭の近くに置くという基本ルールがありますので、”think”以降の節の中が否定文の場合は”I think (that) 否定文”ではなく”I don’t think (that) 肯定文”とするのが適切なのです。

例)「それはいい考えではないと思います」
× I think (that) it’s not a good idea.
○ I don’t think (that) it’s a good idea.

日本語では「~ではないと思う」という表現が自然ですが、英語では「~だとは思わない」という形が好まれるということです。

最後に今回のフレーズを使った会話例を挙げておきます。

会話例)
A: I need your report as soon as possible. How long do you think it will take to finish it?
(あなたの報告書ができるだけ早く欲しいのですが、完成まであとどのくらいかかりそうですか?)
B: I’m not sure. It may take one week or more.
(はっきりとは分かりませんが、1週間か、それ以上かかるかもしれません)
A: I don’t think I can agree to that. What do you need to get it done sooner?
(それは受け入れかねます。もっと早く終わらせるには何が必要ですか?)

如何でしたでしょうか。

相手が提示した条件に同意できない時の
“I don’t think I can agree to that.”
ぜひご活用ください。

※今回のフレーズはマネジメントコースの経営系・レッスン8「期日と予算管理」から引用

※BBTオンラインのレッスンはビジネス英語に特化しており、ビジネスにおける様々なシチュエーションで求められる微妙なニュアンスの使い分けまで学んでいただけるようコース・教材・講師を揃えています。

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