使える表現

【ビジネス英語】状況説明や懸念共有が上達するフレーズ

BBTオンライン英会話(BBTO)の教材から学べるエッセンスフレーズをお届けします。

【今週のPICKS】
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◆ ビジネスコース:レベル6-4 (1/2) ◆
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【登場人物】
Samantha: 製薬会社 本部長
Edger:製薬会社 人事部長

【シーン】
本部長のSamanthaと人事部長のEdgarは、
異文化コミュニケーション担当候補者の
応募書類に目を通している。
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では、早速会話を見てみましょう!

【会話】
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(Samantha)
I hope you’ve found some outstanding candidates. We really need
the right combination of experience, personality and cultural background.

(Edgar)
Well, we had many applicants but only two made it through
the interviews. One is bilingual, and the other is trilingual.

(Samantha)
I see. Let’s start with this one, Emi Watanabe.
She’s American, right?

(Edgar)
Right. She is bilingual; born in Japan but raised in America.
Although her language skills are excellent, she seems a little bit reserved.
I am concerned that she is not outgoing enough for the position.

(Samantha)
Hmm, and the other?
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<注>
※ outstanding:傑出した、極めて優れている
※ applicant:志願者、応募者
※ reserved : 控え目な、堅苦しい

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TODAY’S PHRASES(今日のフレーズ) 
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今回は、人材を評価・選考する際に役立つフレーズを3つピックアップ!

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One is bilingual, and the other is trilingual.
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▼ One is ~, the other (one) is ~
「一人は~、もう一人は(残りの一人は)~」

—-<TIPS>—————————–
二人以上の人物、または物事について、それぞれ説明するときに使われる表現です。

まず、「〇〇は二人います」などと述べたうえで、「二人のうちの
一人は〇〇で、『残り』のもう一人は〇〇です」と分けて述べることで、
それぞれがどのような人物なのかを、詳しく説明することができます。

ところで、”the other”と “another”を混同してしまうことはありませんか?

“the other” は「もう一人」「もうひとつ」と訳されることが多いですが、
「”残り”の一人・ひとつ」と理解しておくと、使い方がわかりやすくなるかもしれません。

それを踏まえたうえで冒頭でご紹介した例文ですが、候補者が3人いる場合は以下のように表現します。

“One is bilingual, another is trilingual, and the other is quadrilingual.”
(一人はバイリンガル、もう一人は3か国語話者、残りの1人は4か国語話者です。

ちなみに、anotherは “an + other”からできた言葉で、本来は、
「(同じ種類の物について)もうひとつ別の」というような「追加」を表す
意味合いがあります。

その本来の意味から、例えば、同じものをおかわりするときなどは、
“the other”ではなく”May I have another cup of coffee?(コーヒーを『追加で』
もう一杯いただけますか?)”と表現します。
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She seems a little bit reserved.
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▼ 主語 + seem(s) + 形容詞
「(人・物・事が)~のようだ・のように思われる」

—-<TIPS>—————————–
“seem”は、人や物事を、実際に見たり聞いたりして判断したうえで、
「~のようだ」と、話し手の主観的な意見・見解を述べるときに使われます。

面接のように、実際にその人物と話したうえで判断し、感想を述べる・評価する、
というような場面ではよく使われる表現です。あくまでも話し手の主観的な
意見で、客観性は低いニュアンスです。

なお、客観性の高い見解を述べたいときは、”seem(s) + to be + 形容詞”
を用いると、より正確なニュアンスで表現することができます。

下の2つの例文の違いを見てみましょう。

A) She seems sleepy. (彼女は眠いようだ)
B) She seems to be sleepy.(彼女は眠いようだ)

日本語訳を見ると同じですが、
A)はあくまでも話し手が彼女から受けた印象からの意見で、客観性が低い意見
B)は(例えば)彼女がウトウトしている様子を目撃したうえでの、客観性が高い意見
ということが推察できます。
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I am concerned that she is not outgoing enough for the position.
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▼ I am concerned that ~.
「(that以下を)心配する・懸念する」

—-<TIPS>—————————–
このフレーズは対象の人や物について、心配ごとや気がかりなことを
述べるときに使われます。 that 以下には「主語 + 動詞」がきますが、
名詞や動名詞がくる場合は “about” を用います。

ところで、同じように心配ごとを述べるときには “worry”も
よく使われますが、”worry”と”concern”は何が違うのでしょうか?

両者とも「心配する」を意味しますが、”worry”は問題の解決方法を
模索することもなく、ただただ「心配だ・悩んでいる」というようなときに
使われます。また、「不安になる」というような意味合いもあります。

一方、”concern”は、「重要なことに対する関心・懸念」について述べるときに
使われます。また、心配ではあるけれど、精神的な苦痛を感じるほどではなく、
冷静にその問題を分析し、併せて解決策も模索する、というようなときに用いられます。

そのためビジネスシーンでは、”concern”の方が、より好まれる傾向にあります。
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▼日本語訳
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Samantha:優秀な候補者が見つかっていると良いのですが。
経験と人柄、そして文化的背景のバランスがちょうどいい人材が、
どうしても必要です。

Edgar:ええ、応募者は多いのですが、面接に通ったのは2人だけです。
1人はバイリンガルで、残りの1人は3か国語話せます。

Samantha:なるほど。Emi Watanabeさん、この人から始めましょう。
彼女はアメリカ人ですよね?

Edgar:そうです。彼女はバイリンガルで日本生まれですが、
米国で育ちました。彼女の言語能力は優れていますが、少し控え目なようです。
この役職には社交性が十分ではない点が心配です。

Samantha:うーん、ではもう1人は?


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