使える表現
「合わせる顔がない」「頭が上がらない」慣用句を英語で言えますか?
英語と同じく日本語にも数多くある慣用句。ビジネスでも意外と多用するものの、比喩的な意味合いを含むため、とっさに英語に置き換えることはなかなか難しいものです。
今回はそんな日本語の慣用句の英語表現をご紹介したいと思います。
身体の一部に関連する慣用句を英語で表現してみましょう
慣用句は2語以上の単語で比喩的に何かを表していますが、まずはその句が意味していることを考えて、それに相当する英語表現を探してみましょう。
(例)開いた口が塞がらない:相手の行動や態度に呆れてしまい、何も言えない様子
それでは、さっそく英語表現を見てみましょう。
頭・顔のパーツにまつわる慣用句
Did you make the same mistake again? I’m shocked and speechless.
また同じミスをしたんですか?開いた口が塞がらないですよ。
My boss gave me a huge opportunity, but it ended up with a bad result. I am too ashamed to face him.
上司がせっかく大きなチャンスをくれたのに、こんな結果に終わってしまいました。合わせる顔がありませんよ。
Mr. A is rather arrogant, considering he can’t be counted on in case of emergency.
Aさんは大きな顔をするわりには、いざというときに頼りにならないんですよ。
Would you be careful not to blurt out and speak out of turn during a meeting?
会議中は、口を滑らして余計なことを言わないように気をつけてもらえますか?
I am indebted to Mr. B, as I’ve been relying on him since I joined the company.
Bさんには入社当初からお世話になっていて、頭が上がらないんです。
The event was a big success thanks to all of you. I feel so grateful that everyone worked so hard for the preparation.
おかげさまでイベントは大成功でした。がんばって準備をしてくれた皆さんには頭が下がる思いです。
手足・胴体にまつわる慣用句
I was removed from the project. I had no choice but to accept it, as I have only myself to blame for it.
例のプロジェクトから外されてしまいました。身から出た錆なので受け入れるしかありません。
Ms. C doesn’t cut corners at work, so we can trust her to do the project.
Cさんは仕事で手を抜かないので、彼女になら例のプロジェクトを任しても安心ですよ。
We participated in the competition for the new project, but company D swept the victory and we were helpless.
新規案件のコンペに参加しましたが、D社の圧勝で我々は手も足も出ませんでした。
Since Mr. E has the guts and always stays calm, he is cut out to be a leader.
Eさんは肝がすわっているのでリーダーに向いていると思います。
You should be careful with Ms. F, because she always takes advantage of other people’s weaknesses.
Fさんはいつも人の足元を見るので、気を付けたほうがいいですよ。
My boss is my role-model and I’ve been trying hard so that I can become like him. However, I am no match for him in spite of all my efforts.
上司を目標にがんばっていますが、どんなに努力しても足元にも及びません。
普段何気なく使っている慣用句ですが、いざ意味を考えてみると意外とあやふやに使っていることも。この機会に意味を見直して、英語に言い換えるトレーニングをしてみてはいかがでしょうか!?