学習ガイド
English Learning Tips「『よろしく』から考える英語らしさ」
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突然ですが、日本語の『よろしく』って便利な表現ですよね。
日々、様々な場面で使われています。でも、これをとっさに英語で表現するのは、意外と難しくありませんか?
今回は、『よろしく』を英語で言い表してみることで、英語らしく表現するためのヒントを見つけたいと思います。
さっそくですが、『よろしく』を英語で言ってみましょう。どれが正しいでしょうか?
1) It’s pleasure to meet you.
2) Could/Would you ~, please?
3) I appreciate your continued support.
正解は・・・
実は、上記の文はすべて正解です。解説を見てみましょう。
【解説】
1) It’s nice/pleasure to meet you.
初対面の場面での『よろしく』:初めて会ったので挨拶をしたい
2) Could/Would you ~, please?
依頼の場面での『よろしく』:「(相手に)~をしてください」と言いたい
3) I appreciate your continued support.
メールで締めの言葉として『よろしく』:「今後とも、お付き合いください」と言いたい
このように、『よろしく』という表現は、様々な場面で異なるニュアンスをもって使うことができます。
便利である一方、この汎用性の高さが、英語に置き換えることを難しくしているようです。
これを踏まえ、英語に置き換えるときは、字面だけで判断せず、「どのような状況で」「何を伝えたいのか」ということに、一度立ち返ってみることをおススメします。
そのうえで、伝えたいことを英語に置き換えるという発想をしてみると、少し英語でも表現がしやすくなるのではないでしょうか。
ところで、この『よろしく』に限らず、日本語では、文脈によって表現の意図が異なることがよくあります。
また、聞き手が文脈を理解し、話し手の意図を「察する」ことも、日本語コミュニケーションの特徴のひとつです。
察する文化があるがゆえに、表現の仕方が曖昧だったり、主語が抜けていたりしても、コミュニケーションが成り立ってしまうことが多いのです。
一方、英語では、主語や目的語が抜け落ちていたり、表現が漠然としていると、聞き手の理解はとても難しくなってしまいます。
また、日本ほど「察する」ことは重視されず、情報を正確にわかりやすく伝えることが話し手には求められます。
このような違いを踏まえ、英語で表現するときは、より具体的な表現を心がけましょう。
また、相手に察してもらうことを期待せず、わかりやすい表現を意識することも大切ですね。
ちょっとした心がけですが、そうすることで、また一歩、英会話の上達へと近づいていくはずです。
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