ビジネス

ビデオメッセージの有効利用

木内裕也
PEGL[ぺグル] -実践ビジネス英語講座- 講師

ビデオメッセージと聞くと、孫が遠くに住んでいる祖父母にメッセージを送るときを想像するかもしれません。もしくは、要人が何かのイベントに参加できない時に事前収録して送るものを想像するかもしれません。しかし、最近ではビデオメッセージをもっと気軽に利用するようになっています。

情報の共有をする場合、一番簡単なのが関係者を会議室に集めて話をする方法。その場で質疑応答を受けることができますし、互いに顔を合わせることで相乗効果が生まれることもあります。しかし、時間のやりくりが必要ですし、全員が参加できるとは限りません。時には何となく呼ばれたけど、そんなに関連性がないんだよな、という印象をもって会議に参加する人も生まれるでしょう。

その解決策として、メールの添付文書などで情報の共有を行うこともあります。口頭で話をするよりも記録に残りますので、その点からも望ましいともされます。特にコロナ渦では顔を合わせた会議が難しくなったことから、文書での情報の共有が増えています。しかし、あまりに文書が増えたことによって、文書を読まない、読んでも細かく読まないという事象が増えています。読んだとしても、あまりに文書ばかりが届くので、記憶に残らないこともあるでしょう。

したがって、ビデオで情報共有ということが最近は増えています。特別なソフトウエアを持っていなくても、スマートホンのビデオ機能で十分に高画質のビデオが収録できます。Zoomなどの録画機能を使って自分を録画することも可能。決して編集に凝る必要はないので、気軽にビデオでメッセージを作ることができます。そのビデオをクラウド上などで共有すれば、個人が好きな時に確認することができます。そして個人の性格や人となりがビデオであれば出ますから、文章だけの様な堅苦しい印象を避けることもできるでしょう。

1レベル上のビデオメッセージを作りたいと思ったら、数千円から1万円程度の投資をするだけで、ちょっとした照明などを買うこともできます。自分の顔を見せることで、グループの一体感につながったりもしますので、試したことのない人は挑戦してみるとよいかもしれません。


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筆者:木内 裕也 PEGL[ぺグル]-実践ビジネス英語講座-講師
https://pegl.ohmae.ac.jp/lecturer/kiuchi
ミシガン州立大学アメリカ研究博士号取得。国際会議、企業間交渉、テレビ放送などでの同時通訳ならびに実務翻訳を中心に活動。バラック・オバマ元大統領の自伝、マイ・ドリームの翻訳者。アフリカ系アメリカ人の歴史と文化を学術専門分野としてデトロイトやボストンなどで研究を行う。ミシガン州立大学では、アメリカ研究、大衆文化の授業を担当。上智大学で通訳講座を担当した経歴も持つ。TOEIC、TOEFLで満点、英検1級など主要な英語資格検定で最高峰の記録を持つ。

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