日本とアメリカの歓送迎会の違い

春は出会いと別れの季節ですよね。
異動や転職等によって、4月から職場や働き方が大きく変わった方も多いと思います。今年はコロナの影響で少ないかも知れませんが、平常時の日本では、職場での歓送迎会を盛大に行うイメージがあります。一方、筆者が駐在していたアメリカでは、職場での歓送迎会でお酒が出ることはありませんでした。
今回は、日本とアメリカでの歓送迎会の違いについて考えてみます。

アメリカ人は飲み会をしない?

アメリカの職場では、日本の職場のように、歓送迎会名目の飲み会はほぼ行われません。
もともとアメリカが車社会であるため、仕事終わりに職場の仲間と飲みに行くという習慣がないことが影響しています。
また、家族全員で夕食を食べることが大切にされているため、プライベートを犠牲にしてまで職場の飲み会が行われることはありません。そのため、歓迎会や送別会は、主にランチの機会を利用して行われます。時には、朝ご飯を共にする歓送迎会もありました。
平常時の日本であれば、二次会や三次会と続くこともある歓送迎会。それに比べると、アメリカではずいぶんあっさりしていました。

キャリアへの考え方も影響している?

この違いは、職場の飲み会への考え方だけではなく、日本人とアメリカ人でのキャリアへの考え方の違いも影響しているように思います。
例えば、アメリカでは雇用の流動性が高く、一つの職場への出入りが激しいこともあり、送別や歓迎を割と簡単に済ましてしまう面もあると思います。
また、アメリカ人はチャレンジという言葉が大好きです。挑戦し続ける人をリスペクトすると言う風土があり、去る者を追わず、むしろ背中を押すというスタンスが別れの際に現れるのかも知れません。

日本では従業員は家族

一方、日本はどうでしょうか。
日本では未だに新卒一括採用、終身雇用という枠組みがあります。
基本的には、一度入社した会社に一生勤めるという前提で社会システムも構築されているため、企業側は新入社員を一生の仲間、家族のつもりで組織に迎え入れます。
そして、強い仲間意識の下で、丁寧に育てて行きます。その分、歓送迎会は盛大に行われます。家族のつもりで組織に迎え入れるという職場も少なくありません。

貴方はどんな職場で働きたいか?

以上の通り、歓送迎会にも国民の考え方の違いが表れてきます。チャレンジのしやすい環境なのか、仲間意識の強い環境なのか。
自分の働きたいと思う環境や文化について、考える機会を持つこともお勧めです。

【筆者】
大手グローバル企業の管理部門に勤務するビジネスパーソン
TOEICは990点(IP)、米国での駐在勤務経験、米国大学院留学経験、米国司法試験合格実績あり


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